叩く音

トントン、トントン、トントン
ドアを叩く音で目が覚めた。
部屋は真っ暗で、スマホで時間を確かめると夜中の1時過ぎだと分かる。
トントン、トントン
母親が帰って来るには早いし、母親ならそもそもドアなんて叩かない。
恐怖心、警戒心からか心臓を打つ鼓動が速くなる。
トントン
しつこくドアを叩く音が聞こえる。目は完全に覚めて、出るか悩んだ末、ドアの前まで来た。すると、小さく声が聞こえてきた。
「夜分遅くにすみません、一晩泊めてくれませんか?」
たぶん男性の響きのある声である。
つづく、、、

不気味な入り口。動物園の入り口。

投稿者:Uzuki 投稿日時:

知らない男

ソラは寝ていた。
いつも通り学校から帰って、まだ小学校低学年の弟と自分の夕飯を作り、テレビゲームにかじりつく弟を風呂に入れ、その間に洗い物をして宿題に取り掛かる。
普段と変わりない日常だからか、言いようのないだるさと面倒くささに襲われて宿題も途中でやめた。そもそも勉強なんて意味がない。
父はいないし、母は夜の仕事なので帰ってこない。
やがて弟が風呂から上がり、ソラが入る。
ソラはお風呂が嫌いだ。
さっと頭と身体を洗い風呂から出て、ジャージを着て、扇風機の風にあたる。そのままぼーっとしていると寝てしまった。
トントン、トントン、トントン
続く。。。

台風がきてるらしいです。

投稿者:Uzuki 投稿日時: