みんなと同じように、中学高校で古文漢文を教わって、そして僕が覚えていることは非常に少ない。
源氏物語の男女のゴタゴタや土佐日記の紀行文っぽい旅の様子、漢文に至ってはほぼ記憶にないけど論語のお硬く当たり前のことを言っている感じが面白かったなーくらい。
そんな僕が文章読本という谷崎潤一郎が書いた本を読んでいて感動した。
文章とは何かを教えてもらっているのだけれどそこにあった。
古文漢文を学ぶ事の意味は
音楽的効果、視覚的効果を身につけるため。
どういうことかと言うと、現代的な日本語の文章は分からせる、理解させることに重点を置いているため、視覚的や聴覚的な効果は軽視されている。
例が知りたければ本を読んでくれば分かるが、イメージはつくと思う。
例えば百人一首なんて正にそれであれは完全に音で覚えているし、漢文も意味こそ分からないけど視覚的に雰囲気を掴むことができたりする。
分からせる文章を書きたいならば、口語調の文章を書くのが必須であるが、これに目や耳で感じられるようなエッセンスが加わるとより相乗効果を発揮するからこれを学ぶには古文漢文を勉強するのが良いと、こう言うわけだ。
なるほどなー。百人一首から入ろうかな。
さすが谷崎先生。