君の名は。。。彼と呼ぼうか、彼女と呼ぼうか、今日百均で買った発泡スチロールでできた温度のない肌の君はうちに連れてこられるなり頭を外され、耳に穴を開けられ、その耳にコンデンサマイクを入れて再び頭をかぶせられ、マスキングテープによって頭の皮一つ繋がった。
そう、君の両耳にはマイクが入っており、つまりは君はただの人間の頭をかたどった無機物からバイノーラルマイクとして機能する君へと変化を遂げた。
君にできることは、音を録音すること。しかも録音された音は普段僕たちが聞いている音に近い音として、ステレオマイクより更に立体的に音を捉えることができる。
どういうことかというと人が歩いて君に近づいてきた足音だったりを録音し、その音をイヤホンで聞いてみると聞いた人はあたかも君の場所にいて人が近づいてきているようにリアルに音を感じられるのだ。
人は色も温度もない君が録った音から生々しい人間をの声や息を感じることができるのだ。
君は次の企画「三月の5日間」の新たな面白い仕掛けの一つになりそうだ。
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