2、3年ぶりに大学の同期で今は建築の修士課程に通う友人キヨトにあった。次の舞台の準備として、セットなどの大道具や小道具を始め舞台上に存在するものについてヒントをもらえたらと彼に連絡を取った。那覇の男2人にはオシャレすぎる、外見はライトトーンに塗られ、中は間接照明が多めで統一感がないソファーやいすが並ぶ、そんな店でランチをした。
しばらく会っていない彼は思ったより痩せて10代の面影が消え、どことなくたくましさを感じた。それから彼の研究の話や、世界で活躍する建築家の話、彼が作りたいもの、もちろん僕の話も2時間ほど止まる事無くたくさん話をした。
その中で一番感じた面白さは建築と舞台の共通点で具体的な事象を抽象化していく過程だった。詳しくは書かないが、ストーリーや物語などの具体的に存在しているものを人間の描くイメージや想像を如何にリンクさせてリアルの舞台上に持ち出すかという話をしていて、全く分野の異なる建築にも人間の行動を一つの事象として捉えそれを抽象化していくことがあって、すると軸はぶれること無く新たな着眼点に気づき、凝り固まった従来の発想にはないアイデアが生まれたりするという。文字にするとなんだかよくわからない話を、自分が思ってるよりも大きな声でランチのデザートも食べ終わってコップの水が何度も空になるくらい熱く話していた。とにかく楽しかった。ありがとう。また会おう。
別にナルシストではないが最近自分の写真をよく撮って気づいたのだが僕の右目は左目よりも酷く冷たい目をしている。
0件のコメント