7月21日、22日がらまんホールで「ライン川音の絵本」に学生の村人エキストラとして出演しました。
これを芸術というのだろう。
イタリアからお越し下さったキアラさんの色鮮やかな絵本風のグラフィックや映像、
ピアノや管弦やオペラの心に深く響くクラシックな音楽、
名護ジュニアコーラスの子供とは思えない美しい歌声、
そして優雅で華麗なダンサーが舞い、
役者は役を演じる。
そして舞台上に現れないがそれらを支える照明、音響、メイク、衣装などなど、、
普段は混じり得ない多方面の表現者が集結し、1つの舞台を作り上げた。
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僕を含む学生はこの作品の村人エキストラを演じ、ライン川やドイツの文化を学ぶだけでなく体感する授業の一環として参加した。
3ヶ月に渡る稽古で、アクティングコーチの出口裕子さんとクラウス先生と共に演じるとはどんな事か一から考え、役と向き合った。
僕はフランスの人権宣言を民衆に伝え先導する哲学者の役(テツオと呼ばれていた)とギリシャの医者の役を頂いた。
有難いことにフランス語のセリフや歌も。
でもそもそもフランス語が読めぬし、哲学って何だか分からぬ。
台本を読んでストーリーは何となく掴めたものの、全体像のイメージが出来ずこの役に何を求められているのかの理解がとても難しかった。
それでも太陽は昇っては沈み、時間は止まることなく本番が近づいてきた。
どんな感じで演じて欲しいのか、ステージ上に存在して欲しいのかのイメージは凄く分かりやすく伝えて下さった。
なのに肝心な役がテツオが、なぜ台本通りのセリフを言いたいのか脚本通り動きたいのかを考えてもそれが正解なのかどうなのか判断が出来ず悶々としていた。
それでも不安はありながらも自分で正解と信じ演じた。
終わった今も正解が分からない。
打ち上げの二次会に向かう車の中で、裕子さんに「それでいい。正解は分からないし、満足なんてしたら終わり。大変な世界を選んだね。」と言われて腑に落ちたような、本当の意味はまだ分かっていない様な。
分からない事だらけだったけど、
でもはっきりと分かったこともある。
芝居が好きだという事。
舞台が好きだという事。
今回関わったみんなが好きだという事。
芸術は美しいという事。
今回の出会いに感謝を。ありがとうございました。
さあ、次は何をしようか。
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